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糖尿病の正しい知識を手に入れて、
予防や治療に活かしましょう。

news50-p4-ill.jpg「糖尿病のつどい」で運動療法の紹介や講演を行いました。

糖尿病の早期発見には、
定期的な健康診断が有効です。

 糖尿病とは、加齢や遺伝、肥満、運動不足などの原因により、インスリン(体内の血糖=ブドウ糖を下げることができるホルモン)作用が低下し、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が上がる病気です。初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、病状が進行すると、意識障害を起こしたり、視力障害、腎障害、神経障害、心筋梗塞、脳梗塞、下肢の壊疸といった、重大な合併症を引き起こす可能性があります。
 現在、日本には890万人の糖尿病患者がいるといわれていますが、そのほかに、糖尿病の疑いがある患者は1320万人もいるといわれています。糖尿病にならないようにするには、定期的に健康診断を受け、血糖値に注意をはらうことが有効です。なお、2010年7月には糖尿病の診断基準が改定され、従来の血糖値診断に加えてHbAlc※の値が診断基準に追加されました。これにより、さらに糖尿病の早期発見が可能となっています。
 万が一糖尿病と診断された場合でも、普段から食事療法や運動療法、また必要に応じて薬物療法によって血糖値をコントロールし、合併症を起こさないように注意をすれば、これまでとほぼ変わらない生活を送ることができます。そのためにはご本人はもちろん、ご家族も病気を正しく理解し、食事面や運動面での支援や協力をすることが大切になります。

※赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結合したもの。血液中のブドウ糖濃度の採血前1-2カ月の平均値を測る基準になります。

患者さんやご家族だけでなく、地域の方々の参加も増えている
「糖尿病のつどい」。

news50-p4-1.jpg 名古屋第二赤十字病院では、毎年「糖尿病のつどい」を開催しています。これは、糖尿病の患者さん同士の交流や、患者さんのご家族に糖尿病の正しい知識を伝えることを目的としています。今回は平成22年11月20日に開かれ、たくさんの方のご参加をいただきました。糖尿病教室実行委員会の委員長であり、糖尿病・内分泌内科部長でもある稲垣朱実医師は「最近では、患者さん本人やご家族だけでなく、糖尿病に関心を持つ地域の方々の参加も増えてきています」と語りました。
 当日は、日本糖尿病療養指導士でもある山本なつ美看護師による「糖尿病とフットケア」の教育講演の後、参加者はいくつかのグループに分かれ、各プログラムに参加しました。その一つである「ひまわりの会」では、1型糖尿病※の患者さん同士の情報交換や病院への要望、医師への相談など、自由に発言が行われていました。ほかにも、年齢や健康状態に合わせて実践できる、エアロビやヨガなどの運動療法を受講するグループもありました。

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 プログラムの最後には、糖尿病・内分泌内科副部長の垣屋 聡医師による「糖尿病の新しい薬物療法」の講演。新しい治療薬「インクレチン」が紹介され、出席者の高い関心を集めていました。こうして、27回目となる「糖尿病のつどい」は、活況のうちに終了となりました。

※肥満や運動不足ではなく、主に自己免疫異常によってインスリン分泌細胞が破壊されて発症する糖尿病。

news50-p4-4.jpg糖尿病・内分泌内科部長 稲垣 朱実

 名古屋第二赤十字病院では、毎月第2水曜日の午後に糖尿病の勉強会を開催しています。
関心がおありの方は、ぜひご参加ください
※申し込みが必要ですので栄養相談室もしくは糖尿病・内分泌内科外来までお問い合わせください

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